海外拠点のシステム導入の壁

海外拠点管理

記事更新日:2024/07/04

海外拠点のシステム導入の壁

日本企業の海外進出は、毎年、増加傾向にあります。現状の円安が継続すると、海外進出は益々増加すると想像できます。結果として、海外拠点売上比率も増加することになりますが、やはり海外拠点の話になると、とても面倒なこととイメージされ、後回しにされたり、多少のことは目をつぶったりということがとても多く見受けられます。果たして、本当に、海外拠点のシステム導入や業務改善は難しいのでしょうか?この記事では、海外拠点のシステム導入や改善が難しいとイメージされていることについて、具体化し、実はそうでもなく、解決の方法があることをお伝えいたします。

海外拠点のシステム導入の壁

そもそも海外拠点の現状がわからない

中小規模の海外拠点について、日本本社で多くの課題認識をしていて、早急に改善が必要と考えている。しかし10年以上前に導入したシステムを利用していて、海外拠点の責任者も、どんな機能があって、どのような業務プロセスを行っているかも、把握できていない。結果として、改善にむけて、一歩を踏み出すことも、ハードルが高く、難しいという状況ではないでしょうか。

ローカルスタッフとの言語の壁

現状を把握するためには、現状分析が必要になりますが、やはりローカルスタッフとの言語の壁が立ちはだかります。ここ数年で、Web ミーティングの環境はとても向上していますが、業務やシステムの詳細な部分をローカルスタッフと英語で深掘りをしていくという作業は、ハードルが高いでしょうし、そもそも現業と並行してそのような時間をとる余裕はないのではないでしょうか。また、ローカルスタッフから現状を変えることへの反発も容易に想像できるでしょう。

海外拠点のシステム導入は高いに決まっている

上記ハードルを乗り越える意思を持ち、海外拠点のシステム導入、入れ替え、改善に手をつけるとしても、次に想像されるのは、そのコストだと思います。日本本社のシステム導入であれだけかかったのだから、海外拠点となると、同額、もしくはそれ以上かかるかもしれない。海外拠点の売上を考慮すると、とてもそのコストを容認することはできない、と考えられるのではないでしょうか。

このような状況が多くの企業、これは中小企業だけでなく、大企業でもおこっているのではないでしょうか?大企業では、SAPなどの大規模ERPを導入することが多いと思います。計画としては、全世界に本社と同じERP導入となっているが、海外の中小拠点への展開スケジュールは10年先ということも多いのではないかと想像できます。

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実は、速く、リーズナブルに、手間をかけず実現できる海外拠点のシステム導入、入れ替え、改善

低コストで、短期導入を実現、海外拠点とのコミュニケーションも代行

クラウド型会計・ERPサービス:multibook(マルチブック)は、最短1週間、会計だけでなくロジスティクスも含めて導入する場合でも、おおよそ2ヵ月程度でサービスインしています。また大型ERPのように、数億円という投資は不要で、月額10万円〜でご利用頂けます。そして、導入は弊社のバイリングスタッフがリードしますので、海外拠点のローカルスタッフとの言語の壁はありません。

まずは現状分析

そうはいっても、それなりの規模の拠点の場合、業務プロセス、システムをいきなり変えて、業務トラブルが発生するリスクを見逃すわけにはいきません。当然、まずは現状分析を行い、各業務、どのようなシステム機能を利用して行っているのか、また現状業務をベースにして、multibookでの簡易Fit/Gapを実施するということも可能です。Gap部分については、業務見直しによる解決のご提案だけでなく、追加開発することでの解決のご提案も可能です。

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BPOの活用

multibookをご紹介する際、お客様からお伺いすることが増えてきたのは、海外拠点にmultibookを導入するのは良いけれど、そもそも運用する人材についても、課題があるということでした。海外拠点立ち上げ間もない企業では、特にこの課題に直面することが多いのではないでしょうか。海外拠点ではなかなか求める人材が採用できない、採用できてもすぐに辞めてしまう、とはいえ日本人の出向も難しいというのが、多くの海外進出企業に共通する課題のようです。特に海外においては、求める人材の採用が難しく、採用できてもすぐに辞めてしまうため、日本からの出向も検討されるが、それも容易ではないとの声を多く聞かせていただきました。

また、海外拠点だけでなく、日本本社の経理・経営管理の人材も不足しているという声もいただいていましたので、2023年度よりmultibookサービスだけでなく、それを操作して経理代行を行うBPOサービス「海外クラウド経理部」の提供を開始させて頂きました。海外経理アウトソーシングサービスの『海外クラウド経理部』では、グローバル複数拠点でのシェアードサービスの実現、海外単拠点の経理まるごと代行はもちろんのこと、日本本社の海外に関する連結作業の一部といった、ちょっとした業務の代行も対応させていただきます。

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まとめ

海外拠点のシステム導入、入れ替え、改善は、かなりハードルが高いタスクと考えられてきましたが、株式会社マルチブックは”海外経営の挑戦をもっと身近に、もっと簡単に”をミッションに、このハードルを低くし、海外事業に挑戦する全ての企業が「見えない経営」の不安から解放され、より簡単に、より安心して事業に全力を注げる世の中をつくっていきたいと考えています。

私たちは、お客様のビジネス発展とグローバルビジネスの成功に貢献できることを楽しみにしております。ぜひmultibookと『海外クラウド経理部』をご活用いただき、貴社のさらなる成長と発展につなげていただければ幸いです。お問い合わせを心よりお待ちしております。

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この記事を書いた人

福井 和男

株式会社マルチブック 取締役 CPO
福井 和男

関西学院大学商学部を卒業後、1993年、株式会社ビジネスブレイン太田昭和に入社。10年間、会計システム開発プロジェクトに参画した後、IBMビジネスコンサルティングサービス、IBMに出向し、10年間、SAP導入プロジェクトに参画。2012年、マルチブック(旧社名:ティーディー・アンド・カンパニー)に入社し、SAP導入プロジェクト参画、フィリピン拠点CFOを経て、「multibook」事業担当となる。

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